東京電力初の三角鉄塔1

群馬県の上野村と長野県の南相木村に跨り建設中の神流川水力発電所で

発生電力を送る送電線”500KV神流川線”の新線建設が進んでいます。

その神流川線には東京電力として、初の三角鉄塔が採用されています。

三角鉄塔は無線などの鉄塔では使用されていますが、送電鉄塔としては

平成11年に中部電力、平成15年に四国電力で採用された程度で、まだ例は少ないです。

神流川線の概要

送電電圧500KV 1回線 (発電機増設に合わせて回線も増強予定)

鉄塔基数 19基(内三角鉄塔2基)

運転開始(送電線完成)15年12月

神流川水力発電所の概要

信濃川水系南相木川(長野県側)の最上流部に上部調整池を建設、利根川水系神流川(群馬県側)の

最上流部に下部調整池を建設し、この間の有効落差653mを利用する純揚水式発電所(最大出力282万Kw)です。

現在、平成17年7月の1号機(47万Kw)の運転開始に向けて建設中です。

神流川線のそのほとんどが深い森(国有林)の中に位置しています。

 

神流川線8号(未確認)です。

鋼管鉄塔が完成しています。

神流川線10号(未確認)です。

金車が吊られています。

 

神流川線11号で、がいしが下がっています。

神流川線は(増強まで)下段と中段の腕金使用の1回線で、上部が空くこの装柱は珍しいです。

付近の林道には防護足場が組まれていました。

電線ドラムやがいしの置かれた現地資材センターで長野県側にありました。

現地(鉄塔周辺)の林道は大型車両の進入が、困難なのでここで積み換えています。

鉄塔入口の表示はありますが、鉄塔までは山登りが必要です(立入は禁止です)

神流川線11号(左)と神流川線12号(右)です。

各、鉄塔までは索道やモノレールが設置されていました。

 

神流川線13号の三角鉄塔です。

腕金の互いの支持位置が変わるために珍しい形になっています。 

神流川線14号で角度鉄塔です。

神流川線では、この鉄塔のみが比較的近くで見ることが出来ました。

神流川線15号です。

ここで安曇幹線2号線の上越えをします、500KV同士の交差も珍しいです。

500KV同士の交差箇所で、神流川線は15〜16号で安曇幹線2号線は196〜197号です。

神流川線16号(左 頭のみ)安曇幹線2号線197号(左寄り)神流川線15号(右)です。

神流川線は西群馬幹線104号鉄塔に接続します。(写真は接続付近の西群馬幹線105号)

西群馬幹線(左)安曇幹線2号線(鉄塔は右寄りで線は一番下)神流川線(右)です。

神流川線鉄塔だった香取線仮25号鉄塔です。

この仮25号鉄塔は急きょ神流川線新設現場から香取線復旧現場に応援に行った鉄塔です。

本来なら神流川線として西群馬幹線の接続付近などに使用していたかもしれません・・

深い国有林に建つ鉄塔が緊急で市街地街に建つとは・・

仮25号も人間のように運命を感じたかもしれません・・

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