下町の2回線鉄塔
66KV安方線です。
安方線は1913年(大正2年)建設の谷村線から分岐して、城南地区(大田区)の六郷変電所までを
結んだ六郷支線がその前進で1914年(大正3年)に完成した歴史ある送電線路です。
谷村線からの分岐箇所は現在の杉並線併架の高井戸線が分岐する鉄塔です。
1928年(昭和3年)になると分岐ルートを利用した東京内輪線が部分運開して六郷支線も
同内輪系の現在の矢口変電所付近(変電所は後に増設)から分岐する形だったと思われます。
なお、六郷支線の単独区間の一部は1934年(昭和9年)から同38年にかけ建替が行われています。
また、六郷(支)線から安方線に線名が変更になったのは若番側の系統変更時(現系統)のようです。
安方線10号鉄塔です。
V吊懸垂がいし装置の装柱ですが下相は地上高対策でBT化されています。
安方線12号鉄塔です。
V吊懸垂がいし装置は最近見かけなくなった耐塩型がいしです。
変電所跡にある安方線13号鉄塔です。
分岐していた道塚変電所が無くなり分岐腕金のみがそれを語ります。
安方線14号鉄塔です。
この辺りは下町の風情が色濃く残ります・・
○な言い方だと昭和ロマン・・×な言い方だと古い低い鉄塔が残る狭隘な住宅密集地域・・
工事用地が確保出来ず増強は無理・・別ルート地中化はヤメテ!(いつものことながら古い線路を見ると・・)
安方線17号鉄塔です。
BT化装柱のため自慢の緑青(いい色デス)銅線も各相離隔確保の特殊JPが・・
安方線18号鉄塔です。
上部昇塔は塔体梯子を使用します。
うちの庭!
安方線20号矩形鉄塔です。
電線地度の関係で2連懸垂がいし装置が若干ナナメに・・
安方線21号矩形鉄塔です。
懸垂がいし装置に比べV吊だと大人しい感じがします。
安方線22号矩形鉄塔です。
安方線21号〜22号間で東海道線、京浜東北線の鉄道を越えています。
安方線23号矩形鉄塔です。
地上高対策で全相がBT化されています。
安方線24号矩形鉄塔です。
番号札には東京内輪線に合わせた大正15年12月の文字がありました。
六郷変電所に建つ安方線25号最終鉄塔です。
地中ケーブル化された新しい鉄塔でした。
昭和ロマン・・矩形鉄塔・・(終)
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