下町の4回線鉄塔

154KV千代田線です。

千代田線は鳩ヶ谷変電所から田端変電所を結ぶ鉄塔36基で構成された線路です。

昭和19年に田端変電所に受電していた猪苗代旧幹線が昇圧、京北変電所に接続系統変更した

老番側(田端変電所側)を利用した線路です。

現在の鉄塔は、昭和35年に京北変電所から鳩ヶ谷変電所への系統変更時に運開したものです。

千代田線36号最終鉄塔です。

千代田線は上部2回線で下部は同じく2回線の田端線です。

田端変電所の受電鉄構です。

変電機器や2次系統設備は屋内に収容されて、架空設備はこの千代田線のみです。

千代田線35号懸垂鉄塔です。

最近嵩上げ増強工事が行われ、まだ腕金など鋼部材が新しく輝いています。

千代田線34号耐張鉄塔です。

塔高は42mとなっていました。

千代田線34〜35号間で最近流行?の都電荒川線を越えています。

宮ノ前電停で降りれば、もう千代田線・・都内区部は交通の便がいいです・・

千代田線33号懸垂鉄塔です。

昇降器用レールが装柱され各腕金部にはステージがあります。

千代田線32号耐張鉄塔です。

こちらは昇降レールのみで、ステージはありません。

千代田線31号耐張鉄塔です。

後方は首都高川口線(赤橋梁)と建設中の新都市交通日暮里線(青橋梁)です。

千代田線31号は一級河川の荒川の河川敷に建つ鉄塔です。

耐張がいし装置は懸垂がいしの19個2連と重塩害地域仕様となっています。

千代田線31〜32号間では電線支持位置が変更してあり、線間が狭めてありました。

河川敷から中間ウエイト(ねじれ防止ダンパ)を望む・・

若番側の千代田線30号(河川敷)と29号の紅白鉄塔です。

首都高の渋滞時には29号が直ぐそこに見えます・・

老番側の千代田線で左が32号です。

右の紅白通信鉄塔は田端変電所の設備です。

猪苗代旧幹線時代のこの地はどうだったのでしょうか・・

都心部では・・低い鉄塔=低地上高解消<鉄塔建替、嵩上げ・・とならず

設備の線路系統変更や地中化で架空は廃止・・なんて無きにしも非ず・・是非残してほしい鉄塔です。


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