送電鉄塔なんでも事典10
バランス耐張
懸垂鉄塔の懸垂がいし装置を耐張がいし装置に変更した鉄塔です。
耐張化するのは前後の鉄塔が増強され電線に高低差が生じた場合や
電線の高さを上げて大地との離隔を確保したい場合などです。
バランス耐張化したがいし装置です。
普通の耐張ではなく、腕金と懸垂(がいし)金具(耐張ヨーク)の間にバランス金具が装柱されています。
鉄塔自体は耐張鉄塔ではなく懸垂鉄塔なので電線に不具合(断線)が生じたときに、このバランス金具が
張力を緩和して懸垂鉄塔自体への応力を抑制します。
懸垂鉄塔を耐張がいし装置に変更した鉄塔です(猪苗代新幹線)
この鉄塔は鉄塔自体の構造を改造しているので、バランス耐張ではなく
普通の耐張がいし装置が装柱されて、懸垂鉄塔から耐張鉄塔に変更しています。
バランス耐張
上段(懸垂型)と中・下段(耐張型)とがいしが違います。
懸垂鉄塔に耐張型がいしを取り付けのは
「鉄塔の建て替え等で高低差が生ずる」
「地上と電線との間を確保したいとき」
などで、この方式を「バランス耐張」といいます。
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