段階的建替

66KV指扇線54号懸垂鉄塔です。

指扇線54号で地上高の確保等を理由に、増強建替工事が行われました。

〜10月下旬の撮影〜

指扇線54号は幸いにも畑の中にあるので、工事用地が無事確保できました。

鉄塔敷では重機による基礎構築作業が始まりました。

線路は充電中であるため上部には、重機に接近注意を促す注意バーが付けられています。

〜12月中旬の撮影〜

基礎が完成すると続けて包み込み工法による鉄塔組み立てが始まりました。

包み込み工法により既設の54号鉄塔と同じ高さに鉄塔が組み上がると

電線を新鉄塔に吊金車で吊るして、既設鉄塔は解体されてしまいました。

工事用地には地組みされた新鉄塔と解体された旧鉄塔があります。

〜12月下旬の撮影〜

新鉄塔が完成しました。

予想外の4回線設計の鉄塔でした。

〜12月下旬の撮影〜

あっと言う間に緊線作業も終了して完成しています。

新鉄塔から老番側側を見たところです。

新鉄塔では驚いたことに下段に架渉されていました。

指扇線の老番側の増強鉄塔にも、4回線設計の上段(下段は腕金なし)に

支持された鉄塔があることから、将来的には回線増架の計画があるのかも知れません。

新鉄塔から若番側を見たところです。

若番側の53号鉄塔をBT(耐張)化して上段に架渉すると思っていました。

上段架渉の場合には前後の既設鉄塔との間に極端な高低差が生じることから

既設懸垂鉄塔の強度を考慮して下段に架渉しているのかも知れません。

出来たての輝き!

若番側の指扇線53号懸垂鉄塔です。

この鉄塔が増強されたら新鉄塔54号も上段架渉になるかも・・

(小さいのは・・54号移架緊線時の53号鉄塔の状態)

指扇変電所に受電する老番側の指扇線55号耐張分岐鉄塔です。

新鉄塔では既設電線をそのまま引留ましたが、地線のみが張替られました。

55号頂部の地線(地線左が若番側)は赤マーキング付きOPGWでした。

前後鉄塔の増強、回線の増架、何れにしても指扇線54号鉄塔の段階的

建替工事は僅か2ヶ月でほぼ完了してしまいその速さにはただ驚くばかりです。


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