送電鉄塔なんでも事典23
がいし1(懸垂)
送電用がいしは主に
懸垂がいしと呼ばれ
電圧や環境に合わせて、大きさや個数を決定して使用します。
構造は磁器とキャップ(金属部)で構成され、絶縁しながら電線を支持しています。
キャップ部はクレビス型(引張強度120KN以下)とボールソケット型(引張強度210KN以上)があります。
懸垂がいしの種類
250_ 懸垂がいし クレビス型(120KN)
250_ 懸垂がいし ボールソケット型(165KN)
280_ 懸垂がいし ボールソケット型(210KN)
320_ 高強度懸垂がいし ボールソケット型(330KN)
340_ 高強度懸垂がいし ボールソケット型(420KN)
380_ 高強度懸垂がいし ボールソケット型(530KN)
_数字はがいしの外形寸法 (250_のみ戦前輸入規格のため実際は254_です)
耐塩用懸垂がいしの種類
250_ 耐塩用懸垂がいし ボールソケット型(120KN、165KN)
320_ 耐塩用懸垂がいし ボールソケット型(210KN)
400_ 高強度耐塩用懸垂がいし ボールソケット型(330KN)
全国規模では何個あるのでしょう・・?
最も使用されている懸垂がいしクレビス型(66KV装柱)です。
500KVに装柱された高強度懸垂がいしボールソケット型です。
役目を終えた懸垂がいしボールソケット型です。
以前は検査後に一部を再利用したり、他は廃棄していましたが、現在はリサイクルされています。
がいし連の半分(上部)が交換され色違い(白+ライトグレー)の装柱です。
昔のがいしの磁器は陶石や粘土などを使用したモロに焼きものでしたが
昭和40年代後半に耐アーク特性の良いアルミナ(アルミ素材を追加)含有磁器が開発され
現在の懸垂がいしは若干青い感じで正確には、白色ではなくライトグレーと呼ばれています。
検証?用で電材卸問屋から購入した懸垂がいしです。
180_ 懸垂がいし クレビス型(NGK製の電車線路用がいし)
懸垂がいしはアルミナ含有磁器なのでライトグレー(確かに白ではない)で、引留碍子は純白色です。
ちなみに380_ 高強度(530KN)も個人で買えるそうです・・
そうか・・億万長者なら庭に実用試験1000KV線も出来るのか・・
実用試験線で何を?・・試験しないで写真撮ります(爆)
(がいしの詳細な仕様は日碍(NGK)や香蘭等の製造メーカーで確認して下さい)
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