送電鉄塔なんでも事典15

セミストレーン

大変珍しい懸垂かいし装置で半耐張がいし装置とも呼ばれます。

相間(上、中、下各相)不安定(着雪や強風等)時に電線の流れ込みによる

短絡事故を防止するのに有効な装柱ですが、最近はほとんどありません。

懸垂がいし連を増結した場合に、下段腕金との離隔を確保するために

がいし連を線路の老、若方向に開いて支持する工法ともいわれています。

戦前の資料によると群馬幹線建設時に、がいし装置が半耐張装置という

記述がありましたが、写真が載って無かったので定かではありません。

もしセミストレーン装柱の鉄塔を見かけたら、腕金との離隔と考えてよいでしょう。


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