放電鉄塔
東京電力供給エリア内の66KVの4回線鉄塔です。
66KV級だと5〜9個のがいしの2連組が普通ですが(下の写真)
この鉄塔のがいしは15個も連結しており154KV級のがいし数に相当します。
また前後の鉄塔のがいしは通常のがいし数(66KV級の5〜9個)でしたので何故
ここだけ、がいしが多いのでしょうか?
実はこの鉄塔のがいしが放電しているのです。
4回線すべての回線の、がいしから火花が散っています。
今まで数多くの送電鉄塔を見てきましたが、こんなのは初めてです。
最初はネオンか何かの光源が反射しているのでは、と目を疑いました。
何故放電しているのか?
(ここからは素人の私の推測で、個人的な意見です)
この鉄塔に隣接して廃棄物処理施設がある
処理施設の焼却プラントの煙突の煙が絶えず鉄塔にかかっている
処理施設は行政機関の認可を受けている
鉄塔にパイロットがいしが付けられている
隣の鉄塔からこの鉄塔に向けてカメラが付けられている
上記のことから、因果関係は不明ですが煤煙により、がいしの絶縁低下が生じるので
がいし数を増やして絶縁効果を維持しているのではないでしょうか?
しかし煙や汚れ天候等により、がいし全体の絶縁効果が不安定になり放電しているのでは・・・
当然ですが、がいしを増やす等の対策を施しているので管理側(東電)では
この件を把握しており、安全性に問題は無いものと思われます。
2回線は分岐して地中線に繋がっています。
左の懸垂がいし(立てに下がった、がいし)も青くなっています。
注 写真はすべて夜間に撮影したものです。
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