風雪による送電鉄塔の倒壊事例(神奈川県厚木市)
昭和61年3月23日 関東大震災の二倍のエネルギーにも耐えられるという送電鉄塔が
季節外れの風雪でいとも簡単に鉄塔が倒壊してしまい、神奈川県西部を中心に広域停電が発生しました。
(275KV、66KVの4回線線路ですが当時と線路名や鉄塔Noが異なるのでA,B,C・・と呼称しています。)
当時の現地 昭和61年3月25日
最近の現地 平成11年12月29日
共に作者撮影
当時 最近
A鉄塔
倒壊は免れたものの、腕金はポッキリと折れている
B鉄塔
配電変電所の構内鉄塔
鉄塔の撤去より優先して仮設鉄塔(66KV用)の建設が進められた
C鉄塔
交通量の多い街道沿いの鉄塔
D鉄塔
畑に倒れる
E鉄塔
紅白大鉄塔だった
右の電柱は当時と同じもの
F鉄塔
F鉄塔も紅白大鉄塔だったが、倒壊は免れた
湾曲した腕金
4導体スペーサー デカイ(左のライターと比較)
倒壊した後の鉄塔ですから当たり前ですが、物凄く頑丈な鉄塔になっていました。
がいしも500KV級(ワンランク上のサイズ)のものを使っていました。
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