最後の割り鉄塔

66KV三橋線(旧)7号鉄塔です。

さいたま市内の大宮駅から北西約3Kmに位置する三橋線(井戸木線併架)で鉄塔移設が行われています。

三橋線鉄塔移設現場の全景(2枚合成)です。

現場では66KV系を受電した大型工場などが移転し、その跡地を再開発中です。

再開発事業の一環として敷地を通る三橋線も線路経路の変更を行っています。

既設の三橋線は旧工場を迂回する形でクランクしており、併架する井戸木線から受電していました。

現場の系統略図です。

(注 新鉄塔6号は7号で6号は欠番かもしれませんが6号と記しています)

三橋線は新鉄塔を2基建設し、線路を直線化して既設鉄塔を4基除却するものです。

三橋線7号鉄塔(左)と6号鉄塔(右)です。

電線、がいし装置が外され撤去待ちの状態です。

三橋線5号鉄塔(左)と井戸木線27号受電分岐鉄塔(右)です。

三橋線は上部2回線で井戸木線は下部2回線となっています。

井戸木線27号鉄塔はたんに三橋線の割り入れ鉄塔となっているようですが

鉄塔を良く見ると面白いコトに気が付きます。

後方に三橋線の4回線鉄塔に比べ濃い色・・上部に線路があるのに架空地線部がある・・

実は濃い色なのは三橋線の鉄塔より古くて色が褪せています・・

もうお解りでしょう・・この区間は三橋線より以前に単独の井戸木線が存在し分岐受電していたのです。

三橋線の4回線鉄塔には昭和54年7月建設と記されています。

井戸木線の方は鉄塔の経年具合から昭和40年代前半(未確認)なのでしょう。

三橋線増強時に分岐受電という特殊な鉄塔なので、そのまま流用しているものと思われます。

三橋線4号鉄塔と鉄道横断防護足場です。

4号鉄塔のすぐ下にJR−E高崎線の鉄道が走るので防護を設けています。

三橋線4号鉄塔です。

分岐しているのはJR受電用で分岐鉄塔はJRの鉄塔です。

4号鉄塔には一部斜材などが追加され構造改造がされていました。

三橋線(新)5号鉄塔です。

新しい鉄塔は鋼管の大きな鉄塔で景観を考慮してホワイト系の塗装が施してあります。

下部の井戸木線からは地中線が分岐する設計です。

大型工場の受電から今度は再開発の新しい街へ送るのでしょう。

三橋線(新)5号鉄塔の下部です。

下部敷地では延線する新しい電線の切り出しが行われていました。

腕金はH鋼型・・三橋線(新)6号鉄塔です。

三橋線9号撚架鉄塔(左)と8号鉄塔(右)です。

鉄道横断防護足場から老番側を見たところです。

左が三橋線旧5号鉄塔で右が新5号鉄塔です。

電線は1本ごとに旧鉄塔から新鉄塔に移架するものと思われます。

新鉄塔の下部で切り出した電線はこの区間の継線かもしれません。

がいし装置の装柱作業中・・

がいし保護には碍子カバーの他にがいし梱包用の木枠も使われていました。

新旧鉄塔が混在する現場・・

新しい街から見上げる白い鋼管と電線はどんな風に見えるのでしょう・・


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