関西電力歴史ある幹線鉄塔11

柳河原線(愛本山線)

柳河原線(山線)は日本電力により建設され昭和2年2月に運開した送電線です。

当初区間は

柳河原水力発電所〜新愛本変電所・・柳河原線(山線)

新愛本変電所〜笹津変電所・・・・柳河原線(大阪里線)

新愛本変電所〜京南変電所・・・・東京幹線(東京里線)

となっていたようです。

東京幹線は昭和2年2月運開の黒部幹線(現在の東電の)です。

新愛本変電所の名称はこの当時、愛本変電所で新北陸幹線の完成時に

新愛本変電所と変更したようですが、新愛本変電所で統一しています。

柳河原線(山線)27号鉄塔です。

北陸電力の江口線を分岐しています。

27号鉄塔で新愛本変電所に至ります。

新愛本変電所が起点の柳河原線(里線)と黒部(北)幹線(東電)が同じ28号鉄塔で始まり

柳河原線27号と黒部北幹線28号が同じ矩形鉄塔なのは当時の名残りなのかもしれません。

※東京幹線(現在の東電の黒部幹線)は老番側の東電新町開閉所から新愛本変電所間は

(黒部北幹線と呼称していました)平成13年に廃止され送電設備も除却されてしましました。

 

柳河原線(山線)は若番側で宇奈月水力発電所の電源線を接続します。

右は黒部幹線(関電)です。

宇奈月水力発電所(下の茶の建屋)は平成12年5月運開の新しい発電所です。

宇奈月湖の洋城・・平成5年運開の新柳河原水力発電所です。

昭和2年運開の柳河原水力発電所が平成4年に廃止され、現在は新柳河原水力発電所となっています。

旧柳河原水力の発生電力は柳河原線(山線)経由で東京京浜、大阪京阪へと至っていたのでしょうね。

新柳河原水力発電所の鉄構です。

柳河原線(山線)は鉄構に留まり、黒部幹線(関西)は鉄塔(共に左)で留めています。

黒薙第二水力発電所の送電線(中)も来ていました。


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