苦労の懸垂

東京下町の154KV亀戸線です。

懸垂鉄塔で当然がいし装置も懸垂装柱ですが、ひとつだけ”I”吊りではなく”V”吊りです。

ちなみに”I”吊りでも”V”吊りでも懸垂がいし装置には違いありません。

では何故一箇所だけ”V”吊りがいしなのでしょう?

96号鉄塔を見上げると正解がありました。

おそらくすべて”I”吊りがいし装置だった96号鉄塔の線路の線下に、なにか障害物(建物など)が

現れたのでしょうね・・その障害物との離隔を確保するために一箇所のみ”V”吊りにして電線を寄せたのでしょう。

また、鉄塔の下部はL型鋼材が逆に補強されていますので、嵩上げをしたのでしょう。

・・離隔確保改造、嵩上げ・・と住宅の密集する下町の鉄塔は苦労が尽きません・・雪が落ちるなんかあるでしょうね・・


見聞録ホームへ

東京・神奈川送電センター

まえへ

つぎへ